プラスチック障子紙の利点・欠点まとめ
これまで挙げたプラスチック障子紙の利点、欠点をまとめると
●プラスチック障子紙の良い点
・丈夫(破裂強度が高い)
・気密性が高い
・雨の日でも湿気でたるみにくい
・糊を使用しないため、貼った後に乾燥を待たなくてよい
●プラスチック障子紙の欠点
・和紙(障子紙)が持っている調湿作用や呼吸機能に乏しい
・結露や直射日光など剝がれにつながる要因が多く、剝がれに注意が必要
・一般的な障子紙よりも引きが強く、骨が細い障子だと反りやすい
・貼った際にしわやたるみがあれば、そのまま残り続けやすい
・障子をめくる際に、両面テープが障子骨を痛めやすい
といったことが挙げられます。
これらを踏まえると
プラスチック障子紙の施工を控えた方がよい場所として、
・湿気がたまりやすく直射日光が当たる窓のそばの障子
⇒障子紙のたるみやめくれなどの原因になりやすい。
・骨(桟)が細い障子(雪見障子のすりあげ部分や欄間障子など)
⇒障子紙の引きが強く、障子の骨が反りやすい。ひどい場合には雪見障子のすりあげが動かなくなる恐れも……。
が考えられます。これらの場所にはプラスチック障子紙の使用を控えた方が無難です。
プラスチック障子紙を使用したい場合は、『空調などによって温度・湿度が適度に管理されており、窓際から離れた位置に立っている障子』への使用の際に、ご検討されるのがよろしいかと思います。
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迷ったらコレ! おすすめの障子紙
ここまでプラスチック障子紙の特徴とその利点・欠点の二面性についてお話をしてきました。
プラスチック障子紙にはパルプ・レーヨン障子紙にはない良い面も多くありますが、見方を変えればデメリットにもなりうる面も多く、非常に使いどころが難しい障子紙でもあることがご理解いただけたと思います。
「丈夫に越したことはない」と、安易にホームセンターなどでプラスチック障子紙を購入して張ってしまうと、その後すぐに結露のせいで下からめくれてきてしまった……ということになりかねませんので、よくご検討の上お選びください。
そうなると、『一体どうしたらいいんだ』……と頭を抱えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな時は『本当に「プラスチック障子紙」でなければいけないのか?』と考えてみてください。
「障子紙にはある程度の丈夫さは欲しい、でも窓際の障子に張っても大丈夫だろうか?」
「もっと気軽に貼れる使い勝手のいい丈夫な障子紙はないのか?……」
と悩まれるのなら、『プラスチック障子紙以外の丈夫な障子紙』という選択肢はいかがでしょうか。
その選択肢の一つ、弊社が『迷ったらコレ!』とおすすめしている障子紙があります。
それが破裂強度4倍(※) の丈夫な障子紙『ジャストロン』です。
※JIS規格破裂強さの下限値 78.45kPa に対して
このジャストロンはいわゆるプラスチック障子紙ではありません。成分が通常の障子紙に近く、伸縮が穏やかで剥がれにくいため、ボンドを混ぜたり両面テープを使用したりすることなく、糊だけで施工することができるのが特徴です。
さすがにプラスチック障子ほどの強度はありませんが、それでも日常遣いには十分な強度があり、それでいて接着がよいため比較的場所を選ばずに糊で張ることができます。
丈夫さと貼りやすさを併せ持つちょうどいい障子紙、まさに『ジャスト』な障子紙です。
丈夫な障子紙を初めて張る、という方には特におすすめです。
強化障子紙 ジャストロン
成分:パルプ60%、レーヨン他40%
寸法:95cm×30m巻
●無地は巾広(130cm×30m巻)も取り扱いしております。
『ジャストロン 30m巻 無地・雲竜』は、こちらのネットショップからご購入いただけます。
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ここではプラスチック障子紙のメリット・デメリットとともに、それ以外の選択肢として『ジャストロン』という障子紙を紹介させていただきました。
これ以外にも雨の日でも比較的たるみがでにくい障子紙や市松模様やカラーデザイン性のある障子紙など、様々な障子紙の選択肢が存在します。
プラスチック障子紙を貼ろうとお考えの方は、
・「どうしてプラスチック障子紙を貼りたいのか」
・「プラスチック障子紙のどのような機能に魅力を感じたのか」
を深堀してみると、もしかしたら別の選択肢が見えてくるかもしれません。
どうぞ、後悔のない楽しい障子紙選びを。
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