障子の黄ばみを落とすには

障子の黄ばみは大根で落とせる?

ふと気が付いたら障子紙が黄ばんでいた、なんてことはないでしょうか?

黄ばんだ障子紙

そんな時は先人の知恵というか、やや応急的な療法になりますが、
実は大根で障子紙の黄ばみを落とすという方法があります。


手順は以下の通りです。
1.大根をおろし金でおろす
2.おろした絞汁を布巾で濾し、汁のみの状態にする
3.濾した絞汁をスポンジなどに染み込ませ、撫でるように黄ばんだ部分を拭く


たったこれだけで、黄ばんだ障子紙の白さを取り戻せる……かもしれません。


※なお大根が持つジアスターゼという酵素には、デンプンを分解する働きがあります。
そのためデンプン糊が付いている桟周りに絞汁を塗布すると、糊の成分が分解され障子が剥がれやすくなる可能性があります。
(俗に『大根おろしが消化にいい』と言われるのはこのジアスターゼが所以のようです)

また、濡れた状態の障子紙は非常に破れやすくなっています。
お試しの際はご注意下さい。
また、効果を保証するものではございませんのであらかじめご了承くださいませ。


●なぜ障子紙の黄ばみがとれるのか?

『和紙とは』の原因物質リグニン>>の項でも触れていますが、障子紙が経年で黄ばんでくるのには、障子紙の原料となるパルプに含まれるリグニンという成分が関係しています。

長時間リグニンが紫外線や酸素に曝されることで、酸化による黄ばみや劣化の原因となります。
ここに大根の汁に含まれるアスコルビン酸(ビタミンC)を加えることで、アスコルビン酸が還元剤の役割を果たすため、障子が白さを取り戻す、というわけです。
『切り口が空気に触れて黒くなったリンゴをオレンジジュースに浸すと白さが戻る』というのと同じ原理です。

原理から言えば他の酸性の液体、例えば酢やレモン汁でも同様の効果が望めるのでは……とは思いますがあくまでも推測です。


そして、これは応急的な方法に過ぎません。また、効果を保証するものではございませんのであらかじめご了承くださいませ。

もし黄ばみが落ちたとしても、見た目には白くなったようでも、経年により繊維は劣化し、保温性や調湿性は衰えているものです。
使用環境にもよりますが、本来は3年~5年以内くらいを目途に張替えをすることが推奨されます。


障子の黄ばみが気になったのなら、ちょうど障子の張替え時かもしれません。
この機会にプロの職人さんに張替えを依頼>>してみてはいかがでしょうか。





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